読書メモ:「長崎ぶらぶら節」(なかにし礼) (4)
第四章 登場人物: 古賀十二郎:四十四歳;万屋の十二代目。 学歴:長崎市立商業学校を首席で卒業 東京外国語大学卒業 語学力:英語、ポルトガル語、スペイン語、ドイツ語、 イタリア語、フランス語、中国語(ちょっと不思議な のは、なぜ近代日本と因縁深いのオランダ語を学ばな いか)。 趣味:①長崎学(日本の長崎を通じての対外交渉史)の研究に 没頭。 ②女遊び。 成果:大正九年、長崎出島とオランダとの関係に関する研究で オランダのウイルヘルミナ女王から勲章を賜った。 目下、「長崎市史・風俗編」の執筆中。 あらすじ: 長崎の芸者は二通りあり、山の芸者(どこの出身の者でもなれる)と町の芸者(長崎生まれの者しかなれない)。その二通りの芸者は犬猿の仲。 ある日、山の芸者の愛八と町の芸者の米吉は東京から巡業に来た相撲小屋の前で大喧嘩して、一人の男が仲裁に買って出た。その男はほかでもない、この小説の男性主役の古賀十二郎である。 不思議なことで、愛八は古賀十二郎に一目惚れした。料亭花月の若旦那雅夫は古賀さんの弟子と聞いているので、わざわざ花月に駆けつけて古賀さんの個人情報を悉く教えてもらった。それで既に四十九歳の愛八は十八歳の生娘のように恋(本当は片思い)に落ちてしまった。 気性真っ直ぐの愛八は、自分が他の男に惹かれた以上もう旦那(二代目)の幸兵衛(六十半ばの米屋のご隠居)とやっていけないと思って、とうとう「どうかうちと切れてくださいまっせ」と言い出した。事情を聞いた幸兵衛はあんまり理不尽だと怒って愛八を置き去りにした。 古賀さんの方はまだなにも知らないので、愛八さんの恋愛はこれからどうなるでしょう? 2016-06-23 |
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