関西弁の表現法(命令・尊敬・依頼)
【命令の表現】 例えば、大人が子どもにもう夜も遅いから早く寝るようにと促すとき、東京弁では 「もう遅いか ら早く寝なさい」 と言うが、関西弁では 「もう遅いから早よ寝ぇー」 と言う。語尾を下げずに 「寝ぇー」 と言うと弱い命令表現に、語尾を下げて 「寝ぇ」 と言うと強い表現になる。語尾に 「や」 や 「な」 を付けて、「寝ぇーや」 「寝ぇーな」と言うと少々ソフトな感じがする。「早く寝 ないか」 に相当する言い方は 「早よ寝んかぁー」 である。もっと強く命令するときは、東京弁 と同じように 「寝ろ」 という。さらに強く脅迫的に言うするときには 「寝さらせ」 とも言うこと ができるが、子どもを寝かしつけるときになにも脅迫することはないし、善良な関西人は他人を 脅迫するようなことはしないので、「寝さらせ」 とは言うことはまずない。 (●^は高く発音する) 弱い命令 強い命令 ソフトな命令 さらに強い命令 ~しないか 脅迫 寝る ね^ー^ ね^ー ね^ー^や^ ね^ーな ね^ろ ね^ん^か^ー ね^さ^ら^せ 起きる おき^ー^ おき^ー おきや^ー^ おき^ーな おき^ろ おきんか^ー おきさら^せ 行く い^き^ー^ - い^き^や^ー^ い^き^ーな い^け い^き^ん^か^ー い^か^ん^か^ー い^きさ^ら^せ 帰る か^え^り^ー^ - か^え^り^や^ー か^え^り^ーな か^え^れ か^え^ら^ん^か^ー か^え^り^ん^か^ー か^え^り^さ^ら^せ 入る はいり^ー^ - はいりや^ー^ はいり^ーな はい^れ はいらんか^ー はいりんか^ー はいりさ^ら^せ 出る で^ー^ で^ー で^ー^や^ で^ーな で^ろ でんか^ー で^さ^ら^せ 走る は^し^り^ー^ - は^し^り^や^ー は^し^り^ーな は^し^れ は^し^ら^ん^か^ー は^し^り^ん^か^ー は^し^り^さ^ら^せ 歩く あるき^ー^ - あるきや^ー あるき^ーな ある^け あるかんか^- あるきんか^- あるきさ^ら^せ 食べる たべ^ー^ たべ^ー たべや^ー^ たべ^ーな たべ^ろ たべんか^ー たべさら^せ 飲む のみ^ー^ のみや^ー のみ^ーな のめ^ー のまんか^ー のみんか^ー のみさら^せ 【尊敬の表現】 「~しはる」という言い方が関西弁の尊敬語として有名であるが、実はこれは大阪弁であり、神 戸弁では 「~しはる」 とは言わない。 大阪北部と神戸は同じ攝津地方ではあるが(大阪南部は和泉・東部は河内)、大阪では 「居 る」 と言うのを東京弁と同様に 「いる」 (または 「いてる」) と言うのに対し、神戸では 「お る」 と言う。 したがって、○○さん、いらっしゃいますか? を大阪弁で言うと 「○○さん、いてはります か?」 となり、神戸弁では 「○○さん、おってですか?」 となる。 「○○さん、おられます か」 という表現は、神戸でも大阪でも使うようである。 「知っておられますか?」 は大阪弁では 「知ってはる?」 神戸弁では 「知っとって?」 と言 う。 ただし、 「置いとって」 は 「置いておられますか」 ではなく置いておけという命令形である。 神戸弁は難しいでぇ。。。(こりゃーもう、基礎講座の範疇超えてるね!)) 【依頼の表現】 「そこを通らせてください」と頼むとき、自分が通して欲しいのに、「そこ、通らしたってーな」 と か 「そこ、通らしたりーな」 と第三者の依頼のような言い方を関西ではよくする。ちょっと喧嘩 でも売ろうかと言うときには 「通らしたれや」 とか 「通らしたらんかい」 とも言うが、これは 自分がどうしても通りたいのであって、他人のために一肌脱ごうとしているのではないのであ |
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板凳#
发布于:2014-12-05 20:00
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